開発初期段階におけるパイロットコーターの活用法

 以前のマル秘開発エピソード「開発のスピードアップを目指して~パイロットコーターの導入~」でパイロットコーターの導入経緯をご紹介しました。今回は、そのパイロットコーターを活用した事例をご紹介します。

スケールアップにおける開発予算の壁をどう乗り越えるか

 開発品のスケールアップにおいて、大きな課題となるのが「限られた予算」です。構想段階では多様なアイデアが浮かぶものの、ラボにおける手塗り(ハンドコート)から実機試作、量産スケールの社内試作へ移行する際には、材料手配や加工費用がかさむため、慎重な判断が求められます。
 「ハンドサンプルの評価が良好で、少量のロールサンプルを作製したい」といった段階的に進めたい案件には、パイロットコーターの活用がお勧めです。開発予算を抑えながらサンプルを作製できるだけでなく、量産移行を見据えた加工条件の見極めも可能となります。

パイロットコーターによる広がるご提案の幅

 開発初期段階では予算確保が難しく、社内稟議が通りにくいというお声をよく耳にします。
 以前ご相談いただいたお客様も、社内評価用に数十〜数百mのロールサンプルを作製したいものの、実機試作に伴うコストやスケジュール調整に苦労されていました。実機試作では必要以上の材料準備が求められる上、小ロット加工では加工賃が割高になりがちです。さらに、今回は短期間でのサンプル作製が必要でしたが、実機(特に製品の製造に用いられる量産機)の稼働調整には時間を要するため、開発遅延に繋がりかねない点も大きな壁となっていました。
 そこで、営業担当者が丁寧なヒアリングを行った上で、パイロットコーターによる少量試作をご提案しました。その結果、担当者様の決裁範囲内で実機レベルのサンプル作製が可能であるという判断が下り、正式にご依頼をいただくことができました。

 当社では、使用材料や製品構成、必要スペック、年間想定数量、スケジュールなどを詳細にヒアリングし、コンバーターならではのご提案で、貴社の開発活動をサポートします。ラボスケールのハンドサンプルの作製から、熱硬化とUV硬化が選択できるパイロットコーターを用いた低予算・高品質のロールサンプル作製、実機を用いたスケールアップの試作を通して、量産移行までお客様のフェーズに応じた最適なご提案をいたします。