マットフィルムの製造方法は多岐にわたる
表面に凹凸形状が付与されている、いわゆるマットフィルムは世の中でさまざまな用途に使用されています。例に挙げると建材の意匠性(いわゆるマット調)、光散乱現象を利用した防眩性光学シートなどがあります。利用シーンが多岐にわたるということは、それだけ求められる物性が多種多様であると言えます。 マットフィルムの製造方法はいくつか存在します。砂を打ち付けフィルム表面を荒らす「サンドブラスト加工」。フィルムの材料となる樹脂に微粒子を練り込む「練り込み加工」。ポリエステルフィルムを強アルカリ液に浸し、表面を荒らす「ケミカルエッチング加工」。微粒子をコーティング剤に分散させ、フィルム上に塗布する「コーティング加工」などです。 |
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既存品には無い特長をカスタマイズ
セロレーベルはコーティング加工によるマットフィルムをご提案できます。様々なバインダー樹脂と微粒子を組み合わせた配合が可能なため、自由度の高いコーティングマットフィルムを製造することが可能です。今までにも様々なご要望にお応えし、コーティングマットフィルムの開発をおこなってきました。ここでは、具体的なご要望と、当社の提案実績をいくつかご紹介します。
①表面粗さを調整したい
- 配合する微粒子のサイズ(粒径)、形状、配合量、塗布量により表面粗さをコントロールします
- サンプル実績として算術平均粗さ(Ra)を0.3~1.5μmまで調整できます
②60°光沢度〇〇%以下のフィルムが欲しい
- 配合する微粒子のサイズ(粒径)、形状、配合量、塗布量により光沢度をコントロールします
- 場合によっては、大サイズと小サイズの微粒子を混合して使用することもあります
- 擬似製膜による転写後の光沢度についても、ご要望により対応可能です
③サンドブラスト処理による残渣問題を解決したい
- ウエットコーティング技術による凹凸付与のため、シリカ等の残渣はありません
- 微粒子にはシリカを採用することが多くありますが、バインダー樹脂によりホールドされているため脱落の心配が少ないです
④凹凸付与と離型性を両立して欲しい
- コーティングマットフィルム上に2次加工で離型処理の実績があります
マットフィルムの課題をお聞かせください
このように、「性能をより高めたい」「品質問題を解決したい」「機能性を付与したい」といった、マットフィルムが抱える様々な問題をぜひお聞かせください。
セロレーベルが解決に向けてチャレンジします。